フ*****さんのレビュー一覧

朗読匠 黒谷知也作品集
本が生きている、ページが髪のように体から生えてくるなど奇妙な世界観の短編集。描写が淡々としているのも絵がリアルすぎないのも独特の味に一役買っている。紙の書籍が好きな人に是非読んでもらいたい話。
すみれ先生は料理したくない(分冊版)
仕事で頑張ってるステキな女性がステキな料理ができて当たり前という(偏見としか言えない)価値観を、当たり前のように周囲が主人公に押し付けているところが不愉快 主人公の性別が違えばこんな押し付けがましい期待もなかったろうなと思うとより悲しくなる 料理の煩雑さやレシピでサラッと流されてる部分の手間を正直に面倒くさいと書いているのは好感が持てるのに
女犯坊 第一部 怒恨鉄槌編
理解不能 読後感も謎 これ全部読んだ人に解説して欲しいです 最初は大奥辺りから始まり、いきなり長崎に何故か舞台が移り、最後は鹿鳴館で終わる。ストーリーは理解不能。最終話の血しぶきも何がなんだかわからない。 また、女性の扱いが酷い。男性の扱いもひどい。主人公以外の扱いがひどい。グラバーが悪い岩崎弥太郎が悪い大久保利通が悪いとか作中で言うので、悪人を設定して倒しに行くピカレスク・ロマンなのかと思うとそんなこともない。 大奥の婆さんがシワだらけシミだらけで喘ぐサービスシーン、第三巻で出てくるモルガンさんという巨女のサービスシーンなど特殊性癖への配慮が凄まじい。普通のかわいい女性キャラは使い捨てのように死ぬ。ルッキズムへの反逆を打ち立てた作品としてはすごいのかもしれない。

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またタビ
猫はやはりかわいい。この漫画は猫を可愛がっているのだが可愛く描きすぎないところが魅力。
喰わせモン!
犯罪を繰り返して少年院?鑑別所?から出てきたばかりの17才がマグロの脂とか料理の細かい味や素材までわかるのだろうか…というのが一番の疑問 アウトローっぽいキャラを主人公にした理由は既存作品との差別化だと思います 寺沢大介先生作品の主人公は皆基本的に真面目で努力家で、料理人志望や地位のある作家とかがメインだからそこを打破したかったのかなとは思います でも犯罪を繰り返して生きるしかなかったような子達が果たして「美食探求」の域にまで辿り着けるかは大いに疑問です そもそも親御さんから食育を受けているかも分からないし、その日の飯に困るような暮らしをしていた(もしくは他人の金で豪遊していた?)非行少年たちの舌が肥える経験がそうないだろうなと思ってしまいます 作品自体は面白いですがアウトロー設定が色んな意味で足を引っ張っている気がしてならない
離婚時代
結婚ってそんなに簡単にするの?離婚ってそんなに簡単に他人に依頼するものなの? という嫌さが先に立つ。結婚届離婚届を受け取る役所の人だって暇でもないのに、無駄に戸籍を汚して登場人物たちは何がしたいのだろう。 また、夫婦をわざと仲違いために屋根裏から忍び込み夫の食べ物に睡眠薬を盛る話はただの犯罪だと思った。江戸川乱歩の屋根裏の散歩者に敬意のないオマージュ。

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将太の寿司2 World Stage
前後の話を読んでなくても、11話だけでも読んで欲しい。料理人がどこを向いて料理すべきか、日本料理が珍しがられながらも現地出店でコケる理由がわかりやすく描かれている。 (ついでに言うなら、この漫画があまり評価されていないのも同様の理由だと思う。読者の読みたいものを提供する娯楽作品としては、どうしても将太の寿司2というタイトルの時点で派手な寿司バトルやライバルの気持ち悪い妨害工作、それを努力やひらめきで乗り越える主人公というお決まりのパターンを期待した読者が多かったと思われる。しかし寺沢大介先生は寿司の未来だけでなく日本の未来をも憂えた問題提起をこの作品で描いた、その主張は正しく含蓄のあるものだが娯楽として昇華するには難解だったので、週刊少年マガジン時代の将太の寿司を期待した読者からはあまり評価されなかったのだろうと推察される)
細菌少女(分冊版)
汚さが足りない。絵がキレイで登場する子どもたちもオシャレでかわいいので、体臭や口臭が酷いという設定が途中で生きなくなっていて惜しい。あと16話ラストのグロい少女の顔を見てこういうのがもっと見たかったなと思ってしまった。盛り上がるまでに時間がかかって惜しい話。

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偏愛カフェ
絵のデッサン狂いがよく見受けられる。絵が綺麗というレビューがあるが余り丁寧に描かれていない印象。 あと、高山の血液嗜好も別に血液嗜好でなくてもいい思い込みの激しいストーカー女でしかないし、他の人も言ってるけど籍を入れられない(日本で重婚はできない)のに浮気をして妊娠させて「自分の妻である」妊婦性愛を満たすとかちょっと性癖についての知識も雑。こういう世界もあるのか程度ではあるけど全体につくりが雑で甘い。
ドクターメシア
寺沢大介得意のヒューマンドラマ。デフォルメが効いていて丸っこいキャラとそうでもないキャラが混在している、珍しい画風の作品。絵を変えようと意識していたかもしれない混迷期の作品。
原宿ファッション物語
眼鏡っ娘ルートを選んだルートのいちご100%って感じの話 男も女も簡単に肉体関係を持って簡単に心変わりするのが気持ち悪 主人公が優柔不断なのが苛つくが、それ以上に単行本の柱?に掲載される著者のオシャレな自分アピールのこだわりが凄く苛つく こういうおっさんの戯言を微笑ましく見守れる人しか柳沢きみお漫画は読めないんだろうなと思う少なくとも私は耐えられなかった

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[poor] (プア) ゼラニウムの誘惑
よくできた群像劇のよう。もはや文学的な程の人物の緻密な設定のリアリティ、精神のゆらぎ。多分ピヨは「ぼくの」幸村刑事を自分のものにするため拳銃で犯人たちのように心中したいと思っているのだろうけど、それが明確には描かれないラストも印象深い。

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猫と魂の交感ダイアリー
猫が骨格まで把握してきちんと描けている、人物の描き分けもうまくて高齢者などの描写も丁寧。画力が高くストーリーも暖かで面白い。猫と人間への愛を感じる良作。
裏林檎
ありがちな復讐因果応報ものの域を出ないとしか…。地獄少女を思い出します。一話の頁数が少ないのも話の組み立てが上手く行ってない感じを与えてあまり面白くない。
わたしの家族飼育日記(分冊版)
話数が多いが話が進まない。ではお仕置き(という名の拷問描写)がメインなのかというと微妙。グロとか痛み描写はホラー得意な作家の方とかたくさんいるし。ナノハザードの作画の時から思ってたけど動きのある絵があまり得意でない漫画家さんなんだなあと。
ユートピアズ
ヘイトウイルス、どつきどつかれて生きるのさは世にも奇妙な物語でもドラマ化された。原作としてあらためて読んで、ヘイトウイルスの漫画としての切れ味に痺れる。その他の作品も寓話的でそこかしこに含みがある。うめざわしゅんの漫画は文学的ですらある。読めることに感謝。
夜の料理人
最初は内臓を取り出すとか物騒な仕置人だったのが7話の美女巻き寿司辺りからギャグに振り切れる。でもアイドルまでさらされたのはちょっとカワイソウ。
娘、配信します。~子供を晒す毒親たち~(分冊版)
様々な方法で虐げられる少女のいたみがリアルに描かれているおそろしい作品。成年漫画出身の作者の今までのキャリアが余すところなく警鐘として使われているのも皮肉な話。
迷宮マンション
ケガしてるくせに自分を背負わせて屋上に行かせたりダンジョンに入ろうとするヒロインが不愉快 会ったばかりの他人を自分の足としか思っていない行動理念が気持ち悪く、好奇心云々ではなくクラスで嫌われるだろうなと嫌な部分に納得してしまった。読み進める気も起きない。
残機×99
ホラーとして読むと設定の穴やラストのショボさにがっかりする。ストーリーがあまりに軽視されている。作者はリョナグロで名を馳せている方らしいので、そういう性癖を満たす本としてorストーリーに期待せず期待せず絵のインパクトのみ怖いもの見たさで読むのなら満足感が得られるかもしれない。
サイコ工場
日常の些細な不和が異常事態に発展した時、試される精神状態の極限性を描いた作品群。 一話目FEVERはマンションの階段を転がり落ちる漫画太郎式オチかと思いきや、それを更に振り切ったヤケクソさがおかしみと異常さを生んでいる。ホラーではあるがスピード感のお陰で読後感はそんなに悪くない。

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定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。
漫画として面白いのか?が疑問。漫画として読むなら文字が多すぎスピード感に乏しい、文学作品摘み読みとして読むとあらが目立つ。あと、ドリヤス工場は水木プロとなんの関係も無いのに水木しげる風の絵でなんでも描くので、水木しげるが誤解されないか心配。文学の作風と関係なく水木しげるの模写絵で漫画にする意図も謎。
少女「菜美」 第2部
注意、この漫画は最終話が未だに刊行されていない(作者のツイッターより2014年時点の発言)作品なので、このサイトで読んでも、多分に他の電子書籍や中古本屋をみても完結をみられる事はない。 あと、汚物耐性の無い人は読まない方が幸せ。 性描写やストーリー展開より印象的なのは執拗なスカトロ描写とバトル漫画のように人間離れした技を次々と繰り出す登場人物たちの凄まじさ。読んでいる感覚としてはエロ漫画ではなくバトル漫画。
史上最淫のメニュー
閲覧注意ではあるが奇想天外な面白さのある漫画。 同作者が現在comicクリベロンで連載している「家畜人ヤプー」のような、奴隷化や人間家具化、汚物食などがテーマに扱われている作品集なので読む人をとことん選ぶが尖っていて凄まじい。

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恐怖列車
狂人時代のハイテンション加減、シモネタすら内包するギャグテイストは日野日出志にしては異色なのでこの作品集で読めて良かった。
描かない漫画家志望死亡本
この人は真っ当な事を割と言っているとは思う。たしかに、こんな雑な絵や雑な話にお金を払いたくないから。作品に言い訳をしてほしくない。 夢を追うこと自体は悪いことだとは思わないのでエッセイ漫画だからと言い訳をせず作品で勝負してください。 無料だし長イキアキヒコが帯書いてたから読んでは見たけれど、フォロワー数イコール売上数は甘く見積もり過ぎ。フォロワーの中でも「無料だったら読む」だけの層が沢山いる世の中、この人はどうしたいのかなあと疑問。
ささひと
現実のパンダもおじさんっぽい仕草をするときもあるけれど!現実のパンダはかわいい!この作品のパンダはエロオヤジ!かわいくない!
超劇画 聖徳太子
聖徳太子が地獄の閻魔大王に喧嘩を売ったり、閻魔の妻の弁財天を寝取ったりする話。とにかく破天荒。醜女A型ドドブスという凄まじいキャラクターが見られるのはこの作品だけ!
殺人犯の断末魔
一話の最後ら辺で「ストレスによりキレやすくなった日本人!」と書いてあるのにげんなり。ストレスでキレるから殺人を短絡的に犯すとこの漫画が伝えたいのならば一読の価値もない。 他の話も読んでみたが、週刊誌ネタ以上の独自取材や裏付け、フィクションとしてドラマを膨らませるための脚色などが足りていないので漫画として単純に面白くない。

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ICHIGO
少年期のセンシティブでつらい生き方をしてしまうところ、仲間と思っていた人すら殺めてしまうところは目をみはる。 大人になってヤクザの舎弟になって以降は弟の組織との対決になってしまうので冗長。

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ミッドナイト・ウォーク
救いのなさが凄まじい作品集。 「夜半」の生と愛の深みは一種独特なので男性同性愛に抵抗がなければオススメ。 迫害されるモンスターたちの「ファンタスティックキラーコンドーム」は悲惨で悲しい。 全体的に登場人物が足掻く姿が痛ましく、また心をえぐる凄みがある。
UMAO-ウマオ-浦田カズヒロ短編集
90年代から2000年代ジャンプのストーリーのあるギャグ漫画からストーリーを抜いてくだらなさを大幅注入したような懐かしさ。 「エロい巨塔」なんて割とマキ○オー(を下品にしたもの)っぽい。 花咲か天使やマキバオーが懐かしくなる読後感。
江豆町 ブリトビラロマンSF
江豆町という架空都市の連作短篇集。「街の囚人」等寓話的な話もあり、好きなところから読んで気楽に楽しめる。
復刻版 怪談人間時計
わけがわからないけど劇画調の絵柄が不気味。ストーリーを追うのに難儀する。押切蓮介や清野とおるも好きだった作品らしいので、作家のルーツを知りたい人には多少オススメ?
彼女のカーブ
女性の強さ、可愛らしさを日常の中から拾い上げる短編集。個人的にはワガママだと思ってた女性が実は…という「兄嫁のつめ」が好き。
メカ硬派
本宮ひろ志風な硬派なメカ「ゲルの字」と手塚治虫風トンデモ博士のドタバタコメディ。他作品へのオマージュが多用される田中圭一らしいギャグ漫画。
方舟
あとがきでわかるがこの作品は2000年頃描かれたもの。21世紀になる前の世紀末感が色濃く反映されている。豪雨災害による文明生活の破滅という普遍的なテーマの中で追い込まれた人間性が光る。
漫画じゅんぼくん朝と夜
バカドリルや天久聖一が好きな人にオススメ。どことなく毒がきいたユーモア、藤子作品オマージュっぽい牧歌的な絵柄、読んでいて楽しい。
心の問題
平山夢明原作ホラーはラストの方。特に「まりをつく」は傑作。頭の千切れた子供を抱えた母親を見て、もんじゃ焼き屋の客が嘔吐。客の吐瀉物がまるでもんじゃ焼きのように鉄板に焼けていく…というどうしようもなくホラーでギャグなシーンをきちんと描いているので面白かった。 その他の作品は繊細な作風が感慨深い。
死肉の男
これはホラー漫画だけれど愛の物語。人に愛し愛された記憶が腐りゆく肉体に甦るシーンは只管切ない。自らの死をいかに受け入れるか?という悲しみの物語。
怒りのグルメ
トンチキ漫画愛好家向けのトンチキな作品。 特に酷い(褒め言葉)のが「メイドカフェ」の回で、表紙のバーコードハゲのおっさんが何故か眼鏡っ子に変身している。果たしてこれが「萌え」なのか?!土山しげるの迷走の軌跡。まともなカタルシスやグルメ漫画のセオリー、美味しそうな料理描写などを期待すると肩透かしを食らう。
きょうのおことば
一日一日、6コマ漫画と共にお言葉が掲載されている。人生訓であるようなそうでないような、押し付けがましくない空気感が魅力的。
ロマンス タムくんのラブストーリー短編集
「チョコと宇宙」がオススメ。宇宙的世界観のラブコメで、不思議な部分と普遍的な部分が混在しているのが心地よい。キャラクターや世界観の構築が可愛い。
浪花任侠道
勢いのあるギャグ漫画。極道を一応モチーフにしているがキャラはゆるめ。
5ヤーダー
6 巻以降の「やみのアメフット」が面白い。良く言えばアストロ球団、悪く言えば漫画太郎の地獄甲子園というか…。荒唐無稽だが 現実で皮肉にも近しい事件が起こったため一概にありえないといえなくなったのが恐怖。
アシュラ
救いのなさが徹底している。作者は本当ならアシュラがすべてを赦し、仏教に帰依するところまで描きたかったらしいが(多分)打ち切り。生きるために必死にならねばならなかった、その辛さや重さのみのしかかってくる内容でキツい。
ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集―
「白い金平糖の島」が個人的オススメ。きらきらの金平糖のように、鳩山郁子の作品世界は結晶のような硬質なうつくしさと凛々しさや少年期の脆さ儚さを最大限描いている。
寝台鳩舎
不思議な寝台列車で少年が伝書鳩として利用されているパラレルワールドに迷い込む物語。 銀河鉄道の夜や、長野まゆみの少年愛小説等が好きな人にはお勧め。謎は解き明かされなくとも、美しい世界観が読者を魅了する作品。
誰でもないところからの眺め
311後、余震やPTSDに悩まされる人々の崩壊と再生。 人々が言語を喪って「何処か」へいく過程は寓話のようで、理屈なき生がひたすら存在しているだけ。 絵柄やストーリーやキャラクターが魅力的というタイプの作品ではないのでとっつきにくいかもしれないけれど考えさせられる。
リカ 黒髪の沼
原作小説既読。小説ラスト等原作より救いのなさ、グロさが増しているのは面白い。元々出会い系で引っ掛けた女に振り回されて家族まで危険に晒す主人公が嫌いだったので、自業自得で破滅の縁まで行くのは逆にスッキリ。 ただ、原作小説からして村上龍「オーディション」の二番煎じ感は否めないし、今読むとストーカー殺人やリカの異常なタフネス等ツッコミどころは多い。
多数欠
世の中にはびこるギスギスして無駄にエログロなデスゲームものに疲れた人に。 多数決で生き残りと仮死状態?に分かれるデスゲームという設定は面白い。割と早い段階で復活アリだし「特権」という特殊な能力があるので、ルールに追い詰められて互いに疑心暗鬼になるありがちなデスゲームものというより、不条理な現状を打破しようと頑張る少年少女の冒険話として安心して読める。惜しむらくはこのサイトに今現在掲載されている分では完結しないところ。 でも、デスゲームのギスギスや不必要なエログロ描写に飽きた人には清涼剤になる良作なのは確か。
カタログ☆おねいさん
様々なコスプレした女性と性的に戯れるだけの一話完結作品集。そもそも夢だと各話の冒頭で明言されているので全て夢オチ。難しいストーリー等はなくただ妄想が叶えられるだけで、心地良い軽さがある。
ガール・デバイス
巨大少女と戦うSF作品、いじめつき。巨大少女描写ではエヴァの綾波レイを、いじめ描写ではなるたるを思い出させる。主人公の心理の迷いと世界描写の謎が融け合う、セカイ系の雛形のような作品。
Mr.ボーイ
女装も似合う少年風の見た目の刑事さんが主人公。売春組織などに女性として潜入したりアクションよりも美貌に比重。女装少年モノや男の娘モノが好きな人にオススメ。
嗚呼どす恋ジゴロ
「嗚呼どす恋ジゴロ」この声に出して読みたくなるタイトルだけでお腹いっぱいだが、内容もハイテンション。モテるイケメン力士が試合(と性行為)で世直し、みたいな話なのだが、何故か毎話ポエムでシメられる。突拍子の無さが素晴らしい。頭を空にして読みたい作品。
機械人形 ナナミちゃん
このサイトで全話読んでも完結しない。ネットで調べたら作者のHPで全話無料公開されている上2018年3月末現在で未完。なのでここで読むのはチケットや時間の無駄だった。 機械人形が人間と対立or和解するというテーマは古今東西、小説漫画映画ゲームなど既存作品で書き尽くされたものなので主題の良し悪しにはふれない。 悪い点、アクション漫画なのにバトル描写が雑なのか動きがよくわからない。 良い点、オタクへの嫌悪感を隠さず描いているところ。三巻辺りに出てくる「鋼鉄のロボで知性が低く僕を拒まない」と機械人形で性欲と自尊心を満たすキモヲタは本当に吐き気がする。女子が主人公の可愛らしい絵の漫画だし、オタクに媚びた方が楽に人気が出ただろうにそうしなかった挑戦的な部分は嫌いではない。
55歳の地図
漫画家仲間の中には住処を融通してくれたり仕事をあっせんしてくれたりする人もいたのに、あえて四国遍路の孤独な旅を選んだ覚悟が悲壮。ホームレス生活も過酷だし、読んでいてつらい。人生を自ら選んで生きる覚悟を問われる一冊。
ヤバい因習~現代に巣食う闇~
都市伝説から村の奇習からバンギャルの生態まで、扱うトピックが雑多に過ぎる。 ネット上でそういった怪談は気軽に読めるし、そもそもバンギャルの生態は因習でも何でもない。現代の闇と言うにはあまりに粗末。
王様ランチ
表題作の強烈な「顔面シフォン」のみならず、様々な性癖や歪みが混在する。 王様ランチの主人公と男友達の間に存在する奇妙な共犯関係はある意味愛情より強い絆。そういう男同士の関係に嫌悪感を抱かない方に特にオススメ。
闇のレオタード
去世奈落と書いてサヨナラと読む、奇妙な決め台詞のレオタード女子高生の世直しアクション…と思いきや去世奈落は一話以降出てこない。 荒唐無稽な話だが後味はスッキリなのでレオタード女子高生仕置人が見たい方は是非。
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