フイチン再見!

村上もとか 2

漫画家・上田としこ。1917年(大正六)生まれ、2008年(平成二〇)没。これは、まだ誰も歩いたことがなかった「女流漫画家」という道を拓いた一人の実在した「女」を主人公とした物語である。上田としこという一人の素っ頓狂な少女が、戦前の満州ハルピンの高く広い空に、想像の絵を思いうかべた時から、日本の、女の、「漫画の歴史」ははじまったともいえる。村上もとかが渾身の力を込めて描く、漫画の青い青い春。
待望の単行本第1巻!

最終更新:2022年11月1日0:00

漫画家・上田としこ。1917年(大正六)生まれ、2008年(平成二〇)没。これは、まだ誰も歩いたことがなかった「女流漫画家」という道を拓いた一人の実在した「女」を主人公とした物語である。上田としこという一人の素っ頓狂な少女が、戦前の満州ハルピンの高く広い空に、想像の絵を思いうかべた時から、日本の、女の、「漫画の歴史」ははじまったともいえる。村上もとかが渾身の力を込めて描く、漫画の青い青い春。
待望の単行本第1巻!

出版社: 小学館
最終更新:2022年11月1日0:00
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全10話

完結済

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いわゆるトキワ荘メンバーの話なんかは有名ですが、女性漫画家の道を切り拓いた方々のお話はあまり知られていないのでは?とても貴重な作品だと思います。その街の成り立ちなど歴史を考えると複雑な気持ちにはなるものの、哈爾濱という街の今ではあり得ない風景(ロシア人、ユダヤ人、中国人、日本人の子供たちが混じって遊んでいて、主人公としこもしょっちゅうロシア人の大人に可愛がられロシアのお菓子をご馳走になっていた!)に目を惹かれたり、父親のお妾さんの存在に幼いながらも傷つき家庭を持つことに躊躇する姿が印象的だったり、としこよりも2歳年下で貧乏暮らしから成り上がろうとする長谷川町子(!)というライバルの存在に打ちのめされるくだりが重たかったり…。素晴らしい作品です。楽しく生きる人々にも容赦なく戦火が迫ってくる様子もひしひしと描かれていて胸が詰まる。
2024年2月11日 違反報告
ハルピンをルーツとした天衣無縫な上田トシコ先生の生涯を描いた作品。
さすが村上もとか先生!
説得力のある画力に今更ながら感服。
上田先生の心情を巧みに描いており
満州に興味のある方にもおすすめです。
2024年2月11日 違反報告
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