魔法少女サイト
佐藤健太郎
8
学校でも家庭でもヒドイ目に遭っている女子中学生の彩。彼女は、あるサイトと契約し魔法の力を手に入れる。だが、それ故に過酷な運命に巻き込まれ…!?
最終更新：2019年10月8日0:00
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試読可能な1巻および3巻を読了。不幸な境遇に置かれた少女が、不可解なWEBページにアクセスした事で魔法少女になる話。しかしこの話が描かれた"現代"は、魔法が幸せを呼んでくれるとシンプルに信じられる時代ではない。故に、かつて首藤剛志が［ミンキーモモ］第2作について語っていた『大人になったからと言って何ができるのか』『むしろ何もできはしない』的な無力感の、その延長線上にあるこのような作品が描かれるようになったのだろう。日常の中にある、だからこそ逃れることの出来ない絶望をそのまま画面へ起こしたような切迫感。かつて生きる希望を説き続けた魔法少女もの…その夢の跡を、鬱の表現にも迫力が求められる今風の中へうまく着地させたようなおぞましい展開。そうした作りが、他にも有ると聞いている同趣旨の作品中でもこれは特に優れているのではないか？ との印象を確実に強めていたように感じられた。
魔法少女が殺し合う作品も増えましたよね。最近の流行りなんでしょうか。
作者は魔法少女オブジエンドを手がけた佐藤健太郎。
家では兄の陰湿なDVの犠牲となり学校では陰惨ないじめの対象となる地獄の日々を送っていた彩。
どこにも逃げ場のない閉塞した日々に絶望していた彼女に、パソコン画面から語りかける者が。
「不幸だねー不幸だねー」
後日届いた魔法のステッキが大参事の引き金になるとも知らずに……
かわいい女の子がひたすら酷い目にあいグロい死に方をするので好き嫌いはわかれますが、引きと掴みが抜群で、先の展開が読めずどんどんページをめくってしまう吸引力があります。
なんといってもゲスでクズな変態を描かせたら天下一！
主人公のDV兄貴やステッキコレクターのエリート刑事はじめ、マトモな奴がほぼいません（味方含めて）残虐なシーンだけじゃなく女の子同士の友情も見ものです。
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作者は魔法少女オブジエンドを手がけた佐藤健太郎。
家では兄の陰湿なDVの犠牲となり学校では陰惨ないじめの対象となる地獄の日々を送っていた彩。
どこにも逃げ場のない閉塞した日々に絶望していた彼女に、パソコン画面から語りかける者が。
「不幸だねー不幸だねー」
後日届いた魔法のステッキが大参事の引き金になるとも知らずに……
かわいい女の子がひたすら酷い目にあいグロい死に方をするので好き嫌いはわかれますが、引きと掴みが抜群で、先の展開が読めずどんどんページをめくってしまう吸引力があります。
なんといってもゲスでクズな変態を描かせたら天下一！
主人公のDV兄貴やステッキコレクターのエリート刑事はじめ、マトモな奴がほぼいません（味方含めて）残虐なシーンだけじゃなく女の子同士の友情も見ものです。