言わずと知れた名作! ですが読んだことがなかったので気楽に読み始めました。1話あたりでは江戸時代の背景が難しく理解に時間がかかりましたが慣れてしまえば面白くてとまりません。このような作品は今の時代にはないと思います。父と子の試練が長編にかかわらずテーマからぶれることがなく終わりまで続きます。考えさせられるストーリーでした。また読み返したい作品です。また、この子連れ狼から他の作品も読みましたがどれも大変面白いです。
初めに読み始めたときは、絵の雰囲気が少し馴染めない感じがして、かなりの長編なので読めるかな、と感じました。結果としては、のめり込んで全部読破、とても好きな作品となりました。今の時代にはない、日本人のプライドというようなモノが感じられる、素晴らしい作品です。
いや、マジで28巻飽きることなし、次々と展開や形を変えながら進んでいく傑作だった。本当にずっと途切れなく面白いし、ここまでやるのかという所までやりきる。
拝一刀は安定の強さで心おきなく読み進められました。しかし、柳生一族、特に烈堂との絡みはいつまでもグダグダ続き、正直つまらんです。むしろ市井の人々とのかかわりで進んでいく話がいろんな展開がありおもしろい。劇中には成敗してほしいような悪党はもちろんですが、こっちのほうが心に残るのですが、さまざまな理由から拝一刀と対峙することになった、討つには惜しい心のある武士・侍や、悲しい過去を持つ女性や人々、また、旅を続ける拝父子と土地の人々とのかかわり。これらの人々が織りなす群像劇がテンポよく進み、物語にのめり込み、途中で読むのを中断するのが困難でした。全部を一気に読了するのは相当な体力と根性を要すると思います。が、面白いので時間を忘れてしまいます。(まだ全てを読み切れてません)
1.読み始めるべきか迷っておられる方の為に 何しろ403話までありますので、読み始めること自体をためらう方もおられるかと思います。まずは、33話迄お読みになりませんか?そうすれば、主人公の凄まじい迄のエネルギーの源をご理解いただけるかと思います。やはり「目的をもって突き進む人は強いなぁ」と得心させられるわけです。でも、本当は最後までお読みいただきたいのです。34話以降も見所が満載ですよ。 2.この独特のタッチはどこから来るのか? この執筆者の描く「線」は独特だと思いませんか?何とGペンではなく、筆描きなのだそうです。画風も、白土三平先生の『カムイ伝』で作画担当をしていた経験がにじみ出ているような気がします。 3.登場人物の魅力とは? 主人公は目的完遂に向けての超人で、思考もぶれず、腕も立つということで魅力度たっぷりです。「しとしとぴっちゃん」で有名な大五郎には、「死生眼」というキーワードが付いて回ります。敵役の方々も憎々しげで大変生命力に溢れているのですが、物語後半に出て来る「大いなる俗物」ともいえる登場人物が目を引きます。もう憎たらしさでは、作中ナンバーワンではないでしょうか? 4.見所は? 敵方との確執の発端となった事件、大五郎と修羅場を共にすることを決めたきっかけ、迫力ある数々の死闘、敵である烈堂との不思議な人間関係、最終話におけるあまりにも有名なあのシーンと数々の見所がありますが、一押しは、主人公が大五郎に語りかける「最後の言葉」のシーンかと思います。命ほとばしる言葉の1つ1つが読み手の心に突き刺さってくると思いませんか? 5.突っ込み所も 主人公が正々堂々と幕府の中枢といえる場所に入り込んでいったり、最後の一戦で見物客が集まってきたりと、「ん?」とも思えるところがありますが、一番の極めつけは同業者である山田浅右衛門との格闘でしょう。同じ原作・執筆コンビで、この作品と同じ時期に『首斬り朝』という作品があり、そちらでも三代目浅右衛門吉継が登場するのですが、顔が違うわけです。と、まぁ、突っ込み所も多々ありますが、娯楽作品として楽しめばよいのではないでしょうか? 6.セリフの固さについて 時代劇という事もあり、セリフに固さを感じる方がいらっしゃるかもしれません。難しい用語が出て来るのですが、慣れて来ると大体の意味を読み取れるような気がしました。
大五郎って「ちゃーん」以外喋れたんだ・・・
昔の漫画(というか劇画)だけあって絵やセリフが読みづらい事は多々あるものの面白い
父の一刀が渋くてかっこいいのはもちろんだがその息子大五郎もただの幼児と思えない凄まじい生き様をみせてくれる
最初の方は本筋の柳生一族との戦いより一話限りのゲストキャラとの話が多め
そいつらも全員が悪人じゃなく魅力的な善人もいて刺客道とは如何に血塗られているか、一刀は主人公であって正義の味方ではないと思い知らせてくれる(というか一刀の方が悪人に見える事が多々ある)
ただ最後の方で柳生と戦うために江戸に入る辺りから柳生との戦いに重きを置いたストーリーになるのだが露骨な引き延ばしが多くなるのはマイナス
昔の漫画(というか劇画)だけあって絵やセリフが読みづらい事は多々あるものの面白い
父の一刀が渋くてかっこいいのはもちろんだがその息子大五郎もただの幼児と思えない凄まじい生き様をみせてくれる
最初の方は本筋の柳生一族との戦いより一話限りのゲストキャラとの話が多め
そいつらも全員が悪人じゃなく魅力的な善人もいて刺客道とは如何に血塗られているか、一刀は主人公であって正義の味方ではないと思い知らせてくれる(というか一刀の方が悪人に見える事が多々ある)
ただ最後の方で柳生と戦うために江戸に入る辺りから柳生との戦いに重きを置いたストーリーになるのだが露骨な引き延ばしが多くなるのはマイナス
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素晴らしき作品!
まさに漫画、劇画の醍醐味を味わせてくれる大傑作である!時間を忘れ次々に読んでしまうという、至福の時間を過ごさせてもらいました♪
昭和、平成に令和と時代は移り変わり、忘れてしまい変わってしまった、また捨ててしまった日本の古き時代の生活、文化、風習、仕事、人の生き様などなど。改めて知れたかと思います。
拝一刀と大五郎の生き様、刮目して見よ!
まさに漫画、劇画の醍醐味を味わせてくれる大傑作である!時間を忘れ次々に読んでしまうという、至福の時間を過ごさせてもらいました♪
昭和、平成に令和と時代は移り変わり、忘れてしまい変わってしまった、また捨ててしまった日本の古き時代の生活、文化、風習、仕事、人の生き様などなど。改めて知れたかと思います。
拝一刀と大五郎の生き様、刮目して見よ!
小池一夫氏が2019年4月17日、82歳にて亡くなられたので拝読。
氏の作品はウィキペディアでも「インパクトのあるキャラクターを動かし、世界的な謀略劇の中を鍛え上げた肉体を駆使して駆け抜けるというハッタリの効いた壮大な筋が身上」とされている。その通りだし、それが漫画・劇画・コミックの本質で間違いないことを証明した大傑作だと思う。
この作品は1987年にアメリカでも発売され、アメリカン・コミックの巨匠フランク・ミラーも大ファンでアメリカ版の表紙を書いているくらいだ。
ご冥福を祈る。
氏の作品はウィキペディアでも「インパクトのあるキャラクターを動かし、世界的な謀略劇の中を鍛え上げた肉体を駆使して駆け抜けるというハッタリの効いた壮大な筋が身上」とされている。その通りだし、それが漫画・劇画・コミックの本質で間違いないことを証明した大傑作だと思う。
この作品は1987年にアメリカでも発売され、アメリカン・コミックの巨匠フランク・ミラーも大ファンでアメリカ版の表紙を書いているくらいだ。
ご冥福を祈る。
小池一夫には毀誉褒貶あろうものの、こういった大傑作をものしたというだけで充分な敬意に値する。ましてや小島剛夕に関しては誰か文句言える奴がいるのかいう話。
小池、小島コンビによる不朽の超名作。
前半は拝一刀と大五郎の人物像と実力のほどを一話ごとの読み切りエピソードという形で描く。(ゴルゴ13にもまったく同じストーリーがあったがどちらかがオマージュしたことは想像に易い)。
中盤からは刺客業・子連れ狼よりも柳生封廻状を巡るスリリングなストーリーに。
江戸に帰ってからは迫り来る最終決戦に向けて(親子の別れの時に向かって)すべての登場人物が盛り立てていく。
烈堂もさすが侍の所作。裏柳生も全員見事な最期を遂げている。涙なくしては読めません。
※阿部頼母だけは異端なキャラクターです
前半は拝一刀と大五郎の人物像と実力のほどを一話ごとの読み切りエピソードという形で描く。(ゴルゴ13にもまったく同じストーリーがあったがどちらかがオマージュしたことは想像に易い)。
中盤からは刺客業・子連れ狼よりも柳生封廻状を巡るスリリングなストーリーに。
江戸に帰ってからは迫り来る最終決戦に向けて(親子の別れの時に向かって)すべての登場人物が盛り立てていく。
烈堂もさすが侍の所作。裏柳生も全員見事な最期を遂げている。涙なくしては読めません。
※阿部頼母だけは異端なキャラクターです