面白いけど正直オチの付け方が下手な作家さんだなぁと思いました。 え？これで終わり？と思ったりラスト数ページ分抜け落ちてるかのような締め方…というか締まってないのでモヤモヤして終わってしまう。

面白かった！面白かったけど… 広げた風呂敷を全て畳みきれてないうちに巻きで最終回を迎えたような終わり方をして打ち切りかと思ってしまいました。 リキを変えたというサブとの過去エピソードは一切無し、JET団の石橋との今後の関係性を匂わせといて結局何も無し、広島弁のあいつとは最終的にぶつかり合うのかと思ったら無し、ラストは最大のライバルである源三とガチンコ勝負したと思ったらたった数ページで「勝敗は読者の想像におまかせ」オチ。(それ自体はいいけど描写が薄すぎて拍子抜け…) 31巻も続いてたらこれら全部入れられたと思うのですが…原案の高橋先生のデビュー作とのことで力不足だったのかな。勿体ないマンガという印象でした。

有り体に言って素晴らしかった…コミックス全巻買いました。 端的に言うと古代の日本風な世界観のSFファンタジーです。 少女マンガなので恋愛要素もありますが、恋愛恋愛しているというのではなく、あくまで人間ドラマといった感じですし キャラクターの魅力もさることながらSFの想像、考察する楽しみもしっかり盛り込まれているストーリーなので男性の方も楽しめるんじゃないでしょうか。(作者の水樹先生は少女マンガ家歴のわりに女性より男性読者のほうが多いそうで、こういった作品をファンタジーに仕上げるのはそうしないと女性読者がついてきてくれないためというSFガチっぷり) 出会えて良かった作品でした。