時代設定はいつ頃でしょう。昭和30年代~40年代あたりでしょうか?腹巻にわらじ履きという姿は現代の都会ではまず見かけません。季節を問わず草鞋だけでは真冬に凍えそうです。腹巻に刃物を差して歩いていれば現代では間違いなく警官がすっ飛んでくるはずで、それが許されていた大らかな時代もあったのでしょうか。
敵役としてショッカーのような組織も登場します。黒包丁と名のる組織で、主人公を料理勝負で負かすため次々と刺客を送り込んでは返り討ちに遭う役どころです。黒包丁の刺客たちは山奥にこもって料理修行に明け暮れている、という設定なのですが、働きもせずいったいどうやって生活費を捻出しているのでしょう。今で言うニートのような集団です。彼らは悪どい手段で店を乗っ取ることもやるので、そうした店からの上がりがあるのかもしれません。
ツッコミどころも多いのですが、意外にまともなエピもありそれなりに楽しめる内容です。
敵役としてショッカーのような組織も登場します。黒包丁と名のる組織で、主人公を料理勝負で負かすため次々と刺客を送り込んでは返り討ちに遭う役どころです。黒包丁の刺客たちは山奥にこもって料理修行に明け暮れている、という設定なのですが、働きもせずいったいどうやって生活費を捻出しているのでしょう。今で言うニートのような集団です。彼らは悪どい手段で店を乗っ取ることもやるので、そうした店からの上がりがあるのかもしれません。
ツッコミどころも多いのですが、意外にまともなエピもありそれなりに楽しめる内容です。
昭和の情緒漂う作品。雪駄に法被で晒しを巻いた包丁を腹巻に突っ込んで街から街へと旅する流れの板前の、粋な風情と熱い心にしびれます。少しずつ楽しみながら読んでいます。
やはり面白い。▼
荒唐無稽で面白おかしい話も多いけど,実はけっこう学びもある。日本料理の中核的存在である懐石料理,それを生んだ茶湯,そして茶湯の精神的背景である禅/禅宗を主に,様々な日本文化を知る入口にもなる作品だと思う。実際私はこの作品で「三徳六味」や「無門関」, 「守拙全天真」を知った。▼
作者のたがわさんがたぶんプロレス好きなんだろうと思われるので,荒唐無稽さはそういうところから来てるのかもしれない。
荒唐無稽で面白おかしい話も多いけど,実はけっこう学びもある。日本料理の中核的存在である懐石料理,それを生んだ茶湯,そして茶湯の精神的背景である禅/禅宗を主に,様々な日本文化を知る入口にもなる作品だと思う。実際私はこの作品で「三徳六味」や「無門関」, 「守拙全天真」を知った。▼
作者のたがわさんがたぶんプロレス好きなんだろうと思われるので,荒唐無稽さはそういうところから来てるのかもしれない。
昔、このドラマを見た。だが、途中から飽きてきてみるのを止めた。
【桐の家】再建がテーマだったはずだが、いつの間にか、料理勝負という筋書きになってしまっていて、いつになっても、【再建】という話にならないのだ。確か、TVの料理番組でも料理勝負などがあったが、茶番劇、ヤラセに過ぎなかった。この漫画の主人公は、放浪する訳だが一向に、解明しよう、潔白を晴らそうという流れにならない。それが何故、そのように仕組まれたかという疑問を持たずにシナリオは描かれる。その為、見ているうちに、又、料理勝負かと飽きてくるのである。当然ながら主人公である訳で負けることは無いから、次のシナリオへと進む。【桐の家】のことは、ドラマ上では稀にしか登場してこない。むしろ、タイトルを【流れ板】とし敵側も桐の家も登場させないで、料理勝負マンガに拘れば良かったと思う。結局は、【桐の家】は再建できたのだろうか?
【桐の家】再建がテーマだったはずだが、いつの間にか、料理勝負という筋書きになってしまっていて、いつになっても、【再建】という話にならないのだ。確か、TVの料理番組でも料理勝負などがあったが、茶番劇、ヤラセに過ぎなかった。この漫画の主人公は、放浪する訳だが一向に、解明しよう、潔白を晴らそうという流れにならない。それが何故、そのように仕組まれたかという疑問を持たずにシナリオは描かれる。その為、見ているうちに、又、料理勝負かと飽きてくるのである。当然ながら主人公である訳で負けることは無いから、次のシナリオへと進む。【桐の家】のことは、ドラマ上では稀にしか登場してこない。むしろ、タイトルを【流れ板】とし敵側も桐の家も登場させないで、料理勝負マンガに拘れば良かったと思う。結局は、【桐の家】は再建できたのだろうか?
サイコーです。
人情味があって料理の勉強になる話が多い前半、読者を驚かすようなどんでん返しの有る話が多い中盤、新田たつおのようなシュールなギャグ路線の話が多い後半と連載初期から最終話までこんなに楽しめたマンガは中々ありません。
ケレン味のある対戦相手やライバルが、小池一夫先生の作品と似た所が有って面白い。
人情味があって料理の勉強になる話が多い前半、読者を驚かすようなどんでん返しの有る話が多い中盤、新田たつおのようなシュールなギャグ路線の話が多い後半と連載初期から最終話までこんなに楽しめたマンガは中々ありません。
ケレン味のある対戦相手やライバルが、小池一夫先生の作品と似た所が有って面白い。
こんなSF料理漫画があったなんて!!とは言いながら、食通への皮肉とか懐石料理の基本・本質を織り交ぜてて、そこまで単純な料理漫画ではないので、読んでて楽しい漫画でした。
ちなみに、箸の先っちょのネタとか美味し◯ぼもこの漫画のネタをパクってるなと思う。キャラの絵柄も似てるのあるし、美味しん◯がオマージュしたんかな。
ちなみに、箸の先っちょのネタとか美味し◯ぼもこの漫画のネタをパクってるなと思う。キャラの絵柄も似てるのあるし、美味しん◯がオマージュしたんかな。
料理ファンタジーとか板前ギャグ漫画という表現もありますが基本的にはストイックな一話完結の人情料理漫画です。
半纏を羽織った暮流助の後ろ姿はやっぱりしびれますね。
半纏を羽織った暮流助の後ろ姿はやっぱりしびれますね。
Twitterで見かけた「爆裂爆破料理」が気になってそれだけ読みました。爆笑。でも自称美食家の本質を皮肉を込めて突いてるかなと。
父が調理師で社員食堂のおじさんを長年やっていました。元々は和食の修行をしており、その頃の兄弟弟子の方が今思えば〈流れ板〉のような事をやっていました。一所に収まらず全国津々浦々を渡り歩き晩年には海外へ流れて客死したそうです。その方を思い出し懐かしくなりました。
面白い作品ですがとても長いので、他の方のレビューを参考に拾い読みしていこうと思います。
1巻1話。板前の心得を端的に表しているように思えました。好感。このシリアスな物語が何故に…(^^;
まだ巻の途中ですが、前半と後半の作風がかなり違うので気分によって読み分ける楽しみもありそうです。
父が調理師で社員食堂のおじさんを長年やっていました。元々は和食の修行をしており、その頃の兄弟弟子の方が今思えば〈流れ板〉のような事をやっていました。一所に収まらず全国津々浦々を渡り歩き晩年には海外へ流れて客死したそうです。その方を思い出し懐かしくなりました。
面白い作品ですがとても長いので、他の方のレビューを参考に拾い読みしていこうと思います。
1巻1話。板前の心得を端的に表しているように思えました。好感。このシリアスな物語が何故に…(^^;
まだ巻の途中ですが、前半と後半の作風がかなり違うので気分によって読み分ける楽しみもありそうです。
初めはシリアスな料理漫画だったのが、だんだんぶっ飛んできますね。神回の吹っ切れ具合が子連れ狼を彷彿とさせます。勝負で命を落としたり、発狂したり、まさに板前虎の穴!!ギャグになりかねない誇張表現が絶妙です。本当に惜しい方を亡くしました。
作品の時代背景は戦後の昭和って感じですが、グルメ漫画的な料理バトルがメインの漫画。だって連載次期は「美味しんぼ」「ミスター味っこ」と、そう変わらないんです。時代錯誤なシリアスはギャグ扱いされる評価もままありますが、アツい料理バトルの魂は今でも充分通用します。なんというか奇跡の珍作品? でも読み応えは間違いなしです。個人的にはシュールで大好き。みんなにおすすめしたい作品。アニメ化希望。
前半は大変面白い。文句なしの名作と保証する
だが残念なことに、ほぼ全ての長期連載漫画に該当する法則
”内容の充実度は巻数に反比例する”
が本作にもあてはまる
20巻くらいで終わらせておけば、心地好い読後感が得られただろうに
だが残念なことに、ほぼ全ての長期連載漫画に該当する法則
”内容の充実度は巻数に反比例する”
が本作にもあてはまる
20巻くらいで終わらせておけば、心地好い読後感が得られただろうに