M*****さんのレビュー一覧

セブンティウイザン
ボロ泣きです。。。!高齢出産がテーマというよりも、家族のありかた、人や動物はいつか死ぬ、そのことを受け入れた上で受けた新しい命とのかかわりかたの話で、年齢はあまり関係ないように思います。ご近所さんとのつきあいも暖かくて、生きてるってすごいなってやわらかく感じる作品。(お父さんはもうちょっと家事してください)
火災調査官ナナセ
火災のトリックはおもしろいと思うのですが、メインの3キャラが全員人の話聞かない系でわたしはちょっと苦手です。
水神鳴 〜明治想愁妖異譚〜
第零章というと本題に入る前の話なのかなと思ったのですが、ふつうに始まって、ありきたりな話に13話も使ってだらだら。なにか設定の話でもあったらよかったかもですが、なんか拍子抜けでした。

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おぼろ十忍帖
おぼろの話であるはずなのに、おぼろはいいように使われて、主体性が感じられなくて物足りない。巻頭のイラストも魅力的なのに、送り火と祇園祭がいっぺんに背景にあったり、全体的に雰囲気はあるのになにかうすっぺらく感じた。
結婚できないにはワケがある。
無料の26話までしか読んでないのですが。。あ〜また女は30までに結婚しろっていうあれかと思いながら怖いもの見たさ(?)で読み始めたけど、結婚を機会に結婚とは?とか、人とつきあうこと、自分の幸せ、家族、いろんなことを真剣に考えてて、ときにはほろり。わたしも自分の分身のぬいぐるみとずっと一緒に行動してた時期があるから、そういう人を否定しないでいてくれてうれしかったです。
兄貴におまかせ!【新装版】
古美術にこめられたメッセージをひもとく、ちょっとしたミステリー要素もある、きょうだいのドタバタコメディで、おもしろかったです。ただ、時代と言えばそれまでですが、女性に出産家事をさせるのがあたりまえ、同性愛を否定はしないものの笑いものにするようなところがあったり、「ブサイク」設定の人物がはっきり描きわけられて笑われるところとか、だいぶきつかったです。「新装版」とするなら表紙にきれいな絵をつけるだけじゃなくて、現代の人権感覚にあった注意書きを添えてほしかったです。
双無しの人形
(10で挫折)絵はかわいいのにばっさばっさ人も人形も殺されて、でもドライにサクサク物語がすすんでいくのが不気味です。

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FAKE 京都・髑髏町・質屋控
最初の方はあんまりぴんとこなかったのですが、少しずつ了の過去も語られて、人間味がでてきたし、1話完結ミステリー風ですっきり読めました。おもしろかったてます。途中からニセ京都弁が出てこなくなって、ストレスフリーで読めました笑
その結婚、正気ですか?
もう30後半だし、そう簡単には夢見ない!とか言いながら思いっきりシンデレラストーリーをたたきつけてくるスタイルwww キュンキュンです。
女たちの事件簿Vol.2 少年犯罪
遺族の無念がほんとうに痛々しい。2つ目の作品は少し違うのですが、1と3は凶悪犯が少年であったために罰から逃れたのを遺族が復讐する話。ただ、成人の犯人でもいろいろ罪を逃れる人はいるので、ことさらに「少年犯罪」を強調するとこで、まじめに罪を償った元少年にも差別を生みかねないタイトルな気がします。

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強制除霊師・斎(分冊版)
斎さんが最初の監修者としてではなくふつうの主人公として出てきて、編集さんや漫画家さんとの出会いも描かれていて、最初は単にそういう設定なのかなと、思ったのですが、実在された方だったようで(2018年にお亡くなりになった)、びっくりしました。タイトルは「強制除霊師」ですが、強制しているときは少なく、霊や憑かれた人とよく話して解決するので、各話すっきり読めます。解決後のお決まりのコミカルなとこらも楽しく、読めば読むほど斎さんのことが好きになる作品です。
死体処理請負人 アマネ
聞かん坊のアマネのツンデレがかわいい!わちゃわちゃした幽霊たちも優しくて好きです。死体処理というか成仏させるほうがメインで、ややグロいとこもありますが、読後感はさわやかです。
四畳半の物語
貧乏と夢の物語で、しみじみします。世捨て人であることを風流としているというか、貧乏でも助けてくれる人がいて、だから絶望は感じません。そういう優しさが沁みる作品集。2024年の今から見ると、そんな「貧乏」も贅沢に感じられます。

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無人島で××したらやばすぎた!
はちゃめちゃだけど、全キャラ愛があって読んでて楽しいです!
夜明けの天使
おもしろいけど、全員そこはかとなく中2感があってせりふが空々しく、うまくのめりこめない。
MAMA
#26までの感想です。「天使になる」=死と隣り合わせに生きる少年たちの孤独の物語。それぞれ違った家庭環境で、抱えている孤独も様々。「天使」が重すぎて、みんな孤独をうまく共有できないのかなと思いました。そういう孤独をひもといていく物語で、謎解きのような展開でおもしろいですが、読後は絶望ともやもやと。主人公はクワイヤに来る前小児買春をやらされていて、それをまわりが貧乏あるあるみたいに受け入れてて、その後、「天使」の様子にショックを受けてまた売春を始めるのも、自傷のひとつとしてまわりが受け入れるところが気になりました(セックスワークにスティグマを与えないという点はいいのかもしれませんが)。その時点で11歳?クワイヤでカウンセリングしないとだめなレベルでは?全国から歌のうまい子を集めて世界ツアーまでやるような合唱団のわりに放任すぎと思いました。読者として、少年たちの孤独の物語を「消費」しているようで、もやもやしました。(絵も美しいし、おもしろいのですが)

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向ヒ兎堂日記
ふわふわしたタッチがとてもかわいくて、あやかし好き、猫好きにはたまりません!お話もしっかりしていて、サスペンス仕立て。とてもおもしろかったです!藤乃さんの変な京都弁さえなかったら。。。
「子供を殺してください」という親たち
とにかく人と真っ向から向き合う作品で、原作者=主人公の押川氏にはリスペクトしかない。いろいろなケースがあって、まとめて感想を書くことはできないけど、この作品で描かれる、子どもの死を望む親はだいたい子どもから逃げているように見える。自分の理想像を押し付け、時には虐待し、子の精神がもう病んでいるのを見ないふりをして、最後の最後で主人公のとこに来る。そういう医療にちゃんと繋がれなかった人を、受け入れ先を探して、本人の意思で病院に連れて行く。ものすごく深いところで人間を信用していないとできないことだと思う。その様子がていねいに、でもある意味ドライに語られていて、説得力のある作品。ひとつだけ、2巻?のあとがきで「多様性」について語られているのだけ、もやっとした。
自由が丘の櫻恋
うーん、わたしは文章と漫画の組み合わせ、読むテンポが崩れて好きじゃないかも。40代の女性、こんなちょろくないと思うけど。。。親に買ってもらった家とか、特別なマヨネーズとか全てがバブリーで、10年違うと(それだけではないにせよ)ここまでリアリティが違うものかとため息が出ます。
オトナ給食~青木U平短編集~
最後のカンナさんの話ももっと読みたかったです。家の不調からわかる体の不調というのがおもしろかったです。
にがくてあまい
料理がどれもおいしそうで、巻末にまとめてレシピが載ってるのもうれしい!ただ、ゲイであることを受け入れているようでネタにしてる箇所が多く、そのたびにもやもやします。ゲイであることをカミングアウトした人が、後に女性と結婚して子どもがいることを例に、ゲイが「治る」かのような発言も問題です。この作品発表当時はそういう感覚だったと思いますが、各巻の頭にでも注意書きがあったらいいなと思います。
年下の惑い猫
ずーっとおのろけにあてられてるようなほわほわした感じで、嫌な人も出てこないし、絵もきれいで、優しく胸キュン補給ができる漫画と思います。
女子中学生エクソシスト祓
とにかく絵がうまい!あとがきに書いてあるのですが、続きがなくて残念です。スマホを使ってのお祓いがなんかちゃっちいけどかわいくて、それ以外の悪魔やら骨やらの描き込みがド迫力です。劇画というと自然にセクハラが出てくるイメージ(失礼)ですが、これはそんなこともなく、女性の登場人物が生き生きしててよかったです。お話に変わったとこはないけど、主人公の祓ちゃんを応援してずっと読んでいたくなるような、優しい作品です。
未来異変
おもしろくなりそうな要素もあるけど、人物の見分けがつきにくいのと、コマが大きくてページ数のわりに物語の進行が遅いのが微妙です。
声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~(分冊版)
まだ途中なんですが、主人公チヌを軸にしたシスターフッドの物語!!女だというだけで男の借金を背負わされたり、家の見栄の道具にされたり、いろんな事情の女性がぼろぼろになっても繋がって生きていく姿が熱いです。女郎について、どれたけ人に蔑まれようが、その尊厳を大切にするせりふなどから、セックスワークイズワーク、というメッセージを感じます。こういうのを美談として消費したらいけないのですが、それ以上に各登場人物の強さに惹かれます。
幾百星霜
時代物風ではあるけど、家の枠のなかで自立しようとしている女性っていうのは今の姿でもあるよな、と思います。主人公は一歩立ち止まって考えるような人だけど、しっかり自分で考えて、意見があって、共感できるけど、お母さんも滝さんもちょっと人の話聞かない系でがーーーっと進んでいっちゃうので、元気でいいけどときどきおいてけぼりに感じます。
きのこ人間の結婚
きれいな絵なんだけど、幼児風でも筋肉もりもりでも同じようなたわわな胸のような部分が奇妙で気になって読み進められませんでした。幼児性愛のフェティッシュを感じるので、そういう意味で「男性漫画」のカテゴリなのかな?
嫁と姑デラックス【アンソロジー版】
巻ごとに違う作者さんで、ちょっとずつ違うスタイルで楽しいのですが、どれもなにかもやもやします。女性が自分の人生を選び取る話でも、枠組みの男性社会に対する批判が「女の文句」みたいに下げられてるような気がするものや、「女の敵は女」みたいな結局男性が特をする構造になってる話や、どれも結局、女性が家という枠組みなしには生きていけないかのような感じになってます。1巻だけは(1話は性暴力の話でかなり辛いです)まだ教訓というか、希望があった感じでしたが、それ以降は女性がこうむる不平等のリアルにうんうん、とうなずくけど、もう一歩踏み込んでほしいかなと思いました。
灼紅の守護者
あっさり終わってしまったけど、スピード感があっておもしろかったです。
踊る島の昼と夜
インドネシアの伝統の儀式や魔術?の雰囲気や気温まで感じるような絵が魅力的なんですが、毎回ナンパや性犯罪(未遂)ばっかり。インドネシアの人が妖術を使って女あるいは男をモノにしようとするのを日本人のカフェオーナーがインドネシアのおばあちゃんと助けてくれるのですが、うっすらインドネシア人を下に見てるような感じで、ほがらかな雰囲気で終わってももらもやします。たぶんそういう犯罪は実際あるのだろうけど、それをおもしろおかしくネタにしているようで、インドネシアに対しても女性に対してもリスペクトがないように感じました。後半はベトナム舞台の恋愛物2本。かわいいです。

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復讐チャンネル ウラミン ~公開処刑ナマ配信中~(分冊版)
かなりきつめの性暴力・暴力の表現が何度もあるので、閲覧注意です。バイトテロとかそういう感じのチャラチャラしたやつかなと思ったけど、かなりひどい体験からきた復讐の話です。復讐動画でざまあみろとその時思ってもさらに復讐されたり。警察も役に立たないこの世の中、配信で復讐が効果的と思ってしまうのもわからなくはないけど、つらいです。サスペンス仕立てなので、サスペンス好きの方もどうぞ。
テロルの系譜
おもしろい題材ではあるけれども、テロに至る背景があまり感じられなくて、もの足りないです。
新不思議のたたりちゃん
「新」でないほうのたたりちゃんは、クラスのいじめがひどすぎてつらすぎて途中で挫折したのですが、今作はいじめの原因が「スキ魔」にあって、それをたたりちゃんが退治する、という枠組みがはっきりしていて読みやすかったです。それでもそうとうひどいいじめ。。。経験がある人は、読まない方がいいかもしれません。
かなえられた願い
悪魔が一つだけ願いをかなえてくれるけど、叶え方の解釈が悪魔独特で、人間の欲を思い知らされたり、はたまたハッピーエンドだったり、寓話的なおもしろさがあります。絵もかわいいから怖いまで、どれも強烈なキャラクターデザインが印象的。おもしろかったです。
べらん名医 〜スポーツドクター東奔西走記〜 (石井さだよし短編集)
「べらん名医」の方はおもしろかったです。さらっとセクハラ発言がギャグとして流さて気になるところはあっても、患者さんと向き合って、一緒に治療を考えるのが、優しいだけじゃなくて現実的でいいなと思いました。後半の下着メーカーの方の作品は、解決に向かう過程がめちゃくちゃでうわ〜という感じのばっかりでした。女性用下着の開発、宣伝が男性ばっかりっていうのも時代を感じます。こっちだけだったら星2です。
でっちあげ
1話がキツすぎて、読むのやめようと思ったのですが、他のレビューを見て続きも読みました。序章が両親の言い分、それ以降が先生視点の話になって、少しずつ「真相」があきらかになります。太陽の照ってるシーンにレンズフレアがいつも描かれていて、誰のカメラ?ってひっかかりました。あと、最初のほうでお母さんがスーパーの袋を落とすシーンで、いきなりポテトチップスとシチューだけ袋から出て落ちてたのがびっくりしました。写真素材?が絵になじんでなかったり、顔の影は細かいタッチなのに唇は3Dエフェクトとか、校長室の本の背表紙とか、洋服などの布のひだとか、画面の情報量が多くて、わたしにはすこし読みにくかったです。でもそれぐらいいろいろ見てしまう、迫力のある絵です。
夜叉鬼想夢魔伝説
17話で完結ではなくて、他のレビューによると作者が脳梗塞だったとか。元気になられたら続きぜひ読みたいです!物語は鬼と人の悲しく強い愛の話で、絵がひたすら美しい。外見が似た鬼が多くて混乱するところもありますが、切なさとか憎しみとか、そのむなしさとか、心の描写に惹かれます。
妻が夫で夫が妻で
夫が会社で仕事がんばってるのはわかるけど、家族の一員としてひとすぎ。。。10話までなんとか読んだけど、共働きでこれは辛すぎる。入れ替わったことでお互い大変さがわかる、とは言っても、堅の方がつねに上から目線で、それがこの後、解消されるのか気になるけど続きを読むのがもうつらいです。
傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン
仕事に生きる女のど根性成り上がり物語!パワフルで、商売っけバリバリで、でもドレスに命をかけて。。。女性がひとりで生きていくのがほぼ不可能な時代に負けない、いろいろな女性の生き様にすかっとしたりきゅうっとしたり。各話ごとの後書きもおもしろいです(ただ字がちっさくてわたしには読めないところも。。)。
任侠学園
無料の23話までしか読んでないのですが、1話440ポイントは高いです。。任侠ひとすじ、カタギには手を出さないヤクザが、高校生と真っ向から向き合うお話は、すがすがしくてすきです。絵もきれい。続きも読みたいです。
ものぐさ日記
中学校の先生で仕事量がはんぱない、という点でぜんぜん「ものぐさ」ではないけど、椎名さんとの関係においてはものぐさだと思います。明るくて直感で正しいことが言える人なんだなと思うけど、他人にも、自分にも寄り添えてない感じで、もやもやしました。
鍵師―Key of mind―
1巻だけ読みました。鍵師は最初2つであとは短編集です。鍵師本人も言ってますが、やってることは心の強姦なので不快感強かったです。
43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい 分冊版
今、10話までで、完結ではないかんじです。上の方に出てるレビューで主人公たたかれてますが、努力してないわけではなくて、正社員になれた人の方が奇跡の世代。実家がある分強いとは言え、若い正社員にキツくあたられようが折れずにパートに出て、アプリで積極的に人に会って、がんばってるほうでは?ただ全てほいほいうまくすすんで、(今のところ)内容がわりとからっぽなのは否めません。
フェルトセンス~心理カウンセラー御薗 泪の事件カルテ~
最初の1、2話はうさんくさく感じたけど、先輩と対峙するようになってから、事件物としておもしろくなったと思います。ただ、カウンセラーに暗示をかけられて起きる事件はほんとうにつらいです。絵がふわふわしていて怖くはないのですが、トラウマを呼び起こされたら、と考えると怖いです。
風の杜夜話 愛蔵完全版
杜を通して行き交う今と昔の不思議な縁。いろいろな花や骨董品も登場人物のように一つひとつ丁寧に描かれていて幻想的な世界です。「鬼国幻想」にも出てくる場所が舞台なので、そちらもあわせて読むと感慨深いです。多君の後日談もその巻末にあるのでぜひ。
妖怪風土記
ふんわりやさしい、鬼と人間が隣り合わせに住んでいた頃のお話。コミカルでテンポよく読めます。
ぎゃる侍
とにかく悪意が悪意を呼んでどんどん大げさになって、いやいや、それはさすがに気づくやろ?と思いながらなんとか胸キュン要素に支えられて最後まで読みました。途中ぐだぐだしたけど、最後には親の代からの因縁も解消(?)してすっきり。ミストラルの金銭感覚がかなりバブリーなのも今読むとファンタジーだけど、主人公だけじゃなくて、友だちグループや金城くんが支えてくれる感じがめっちゃ青春でした。

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地上の一点~耕野裕子自選作品集~
どのおはなしも、正直で優しくて、ひとりひとりの登場人物みんなぎゅってしたくなるような、そんなあったかい読後感です。
雷神-ライディーン-
大江山の鬼をめぐる壮大なロマン、なんだけど、途中から壮大すぎて、サスペンス要素がなくなった後半は冗長な感じもしました。それでも魅力的な登場人物がたくさんで、楽しく読めました。

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風花の賦
美しい絵と切ない胸の痛みの極みでした。ただ六郎と太郎の見分けがつきにくいのと、初めにいろんな似たような名前がたくさんでてくるのとで、わたしの脳はパンクしてしまいました。都に振り回されて無為に殺し合うことになってしまった原住民と地方の長。ほんとうに殺し合いは不毛だというのが強く感じられました。五郎を主人公にした巻末のスピンオフも昔話を織り込んで、涙なしには読めません。
YOSHITSUNE
静御前の目がうずまきなのが気になって、出てくるたびに発狂するのか?と身構えてしまいました。義経も、戦でうまくいっているときはいいのですが、それ以外のときのきかん坊ぷりからあまり感情移入できませんでした。でも弁慶や継信、忠信兄弟、那須与一に知盛など、魅力的なキャラクターもいっぱいで、おもしろかったです。
レトロ帝国の逆襲
猟奇王シリーズの最新作?なのかな?あとがきは1986年。今まででいちばん大掛かりな冒険活劇なのに、現実と隣り合わせの不思議な雰囲気は健在。ロマンを心に現実を生きる(生きなくてはならない)人を優しく肯定する作品と思います。
便所バエ対猟奇王
猟奇王を追う探偵「便所バエ」の方から見たお話。猟奇王も便所バエも、無職という点で同じで、むしろ、「普通」の社会からの落伍具合で言えば便所バエの方が大きい。それでも近所の小学生と幻の猟奇王を追う、ロマンチスト。生産性に支配された現代へのアンチテーゼ、というと偉そうだけど、偉そうなとこはない、でもそういう作品です。
猟奇王国
かっこいい!かはわからないけど、それでもロマンは尽きない。ちかん許さない!生産性のない日々に不安になりながらも、資本主義の男社会に静かに抵抗する猟奇王。コーヒーを飲むお金もないけど、集団の暴力に屈しない。ヘタレだけど愛すべき猟奇王の続編。
悪いやつほどよく走る
おもしろかったです!どうしようもないけどにくめない主人公たちが愛おしいです。お金がなくてもロマンがあった時代のやさしいお話。
ライカ伝
最後、えぇっこれで終わるの??という感じで驚きました。当時打ち切りだったのでしょうか?そこまでは物語が淡々とすすんでいく感じや、ちょっとコミカルなところもおもしろく、絵柄もかわいくてよかったです。ラストがびっくりしすぎて星2とだいぶ迷いますが、3にしておきます。

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托卵
最後、本当にここで終わりですか?差別、権力、宗教のがんじがらめから、いろいろな立場の人が抜け出そうとする様がていねいに描かれていて、静的な絵ですが迫力があります。続きがあったら読みたいです。 (#4と6に性暴力の描写があります)
夢の贈物
どれも奇妙な空想世界で、でも出てくる差別の話とかは現実にもあることで。人間の心の奥深くを描いてるけど、あくまでファンタジーで、淡々としてて、不思議な読み応えです。
ゾク議員
おもしろかったです。最後あっさり終わってしまって残念。暴走族ならではの気づきがいいなと思いました。
貧民の食卓
いつの作品か知りませんが、それにしても「貧民」というタイトルは差別的だと思います。お父さんがパチンコや麻雀に入り浸りの設定は無職の人に対する偏見でしかないと思います。料理は、現代から見たら「貧民」と言わずふつうの市民にもおいしそうなものばかり。野菜も最近高いし、これを参考に作ってみたいです。
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